現金は安全資産といわれています。
銀行や郵便局、タンスに入れておけば減ることはありません。
(経営破綻、盗難リスクはないものとします)
額面は減らないのですが実は安全ではありません。
なぜでしょうか?
結論
インフレがあるからです。
預金は安全じゃない。減っている。
まず、現金で貯金しておけば減らないから一番安全。という考えをまず正す必要があります。
繰り返しですが、額面上は減りません。しかし、実質減っています。
実質とは何か。それはインフレによって減っているのです。
インフレとは
インフレとは物価が上がることです。
100円だったものが値上がりして110円になることですね。
世界では平均で年3%インフレしてます。30年で物価が倍になる計算でこれ自体は自然なことです。緩やかに上がる分には悪いことではありません。
日本では20年ほどデフレであまり物価が変わっている印象はありませんが、インフレ目標を2%に掲げています。10年で100円のものが140円になる計算です。
ちなみに、日本では昭和30年〜50年で物価が10倍くらいになってます。
現金で持っていると確かに額面では減ってないですが、ものの値段が高くなっていく分、実質減っているということになります。
ので、資産の全てが現金というのはそれだけでリスクです。
インフレリスクを回避するには
インフレで困らないようにするには、その分現金を稼ぐか投資で増やすしかありません。
国債で増やす
日本の国債が為替の影響も受けないので安心ではありますが、今だと年0.05%と貯金してるのと変わりません。なので外国のものを買うしかありません。
米国債が年利2.5〜3%で推移してますので、ギリギリインフレにも対応できる範囲かなと思います。(為替リスクは伴います。)
株や不動産で増やす
インフレによって総じてモノの値段が上がるわけですから、総じて株価が上がるわけです。
不動産も同様です。
が、必ずしも上がるわけではないので、銘柄や国を分散して投資する必要があります。
株は減るかもしれないから怖い!という方。まずはこの記事を読んでくださいませ。
まとめ
株や不動産などのリスク資産を分散して持つことで、インフレによる現金の目減りを軽減する必要があります。
日本では株=ギャンブルでいけないこと。というイメージが蔓延し、お金の教育が遅れてると言われてますが、正しい知識を身につければ何もしないことの方が危険ということがわかります。
正しい知識を身につけて将来のインフレリスクに備えましょう。
では。