圧倒的に安い手数料で人気のバンガードETFですが、中には様々なETFが存在していてぱっと見で全く理解できません。
が、よくよく見ていると「S&P」、「ラッセル」、「CRSP US」という株価指標。
規模を表す、「スモールキャップ」、「ミッドキャップ」。
株の種類を表す「バリュー」、「グロース」
の、組み合わせで多くのETFが作られていることがわかります。
今回は一つずつ意味を理解していくことで、バンガードETFの理解の基盤を築いていきたいと思います。
株価指標
S&P
アメリカの格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズが算出している株価指数で、S&P500が特に有名です。
S&Pの選定基準は時価総額のほか、十分な流動性がある、営業黒字である、本拠地がアメリカであること。など細かく決められており、S&P500に選ばれる=優良企業ということになります。
S&Pの後ろにつく数字によって規模と数を意味しています。
・S&P 500:大型株500銘柄で構成
・S&P 400:中型株400銘柄で構成
・S&P 600:小型株600銘柄で構成
ラッセル
アメリカのラッセル・インベストメント社が算出している株価指数で、アメリカの上場している会社の時価総額において、
・ラッセル1000 上位 1〜1000位まで
・ラッセル2000 上位 1001〜3000位まで
・ラッセル3000 上位 1〜3000位まで
としています。
毎年6月に銘柄の入れ替えが行われています
CRSP US
Center for Research in Security Prices(シカゴ大学証券価格調査センター)が算出している株価指数です。
もっとも有名なVTIは、CRSPトータルマーケット・インデックスを指標に使用してます。
規模
規模は時価総額によって決まります。
スモールキャップ
小規模という意味です。
ミッドキャップ
中規模という意味です。
ラージキャップ
大規模という意味です。
メガキャップ
超大規模という意味です。
株の種類
グロース株
成長株という意味です。数年間において株がずっと上がり続けている株を指します。
バリュー株
割安株という意味です。企業の利益に対して、株価が安い株を指します。
ETF例
いくつかのETFの意味を紐解きます。
バンガード S&Pミッドキャップ400グロースETF(IVOG)
指標 | 規模 | 種類 |
S&P400(S&P) | ミッドキャップ(中規模) | グロース(成長) |
S&Pの選出してる中規模銘柄のうち成長株に絞った指数という意味になります。
バンガード 米国スモールキャップ・バリューETF(VBR)
指標 | 規模 | 種類 |
米国(CRSP US) | スモールキャップ(小規模) | バリュー(割安株) |
※バンガードで「米国」と表記されている場合「CRSP US」を指標として使ってます。
CRSPの選出している小規模銘柄のうち割安株という意味になります。
まとめ
バンガードETFはアメリカ株だけでも41種類ほどあり理解するだけで苦労してしまいますが、ほとんどは単語の組み合わせでしかありません。
まずはこちらでざっくり理解していただいてから、「セクター」や「配当」の種類など理解を広げていっていただけたら良いのかと思います。
ただ結局、S&P500かVTIだけ買っとけばでOKという説も有力ですが、自身で理解して自身の投資スタイルにあうETFをを見つけていただけたら幸いです。