投資信託を買う際は目論見書をよく読んで手数料や運用内容をよく見て買うのが必須なわけですが、よくよくみていくと信託報酬と実質信託報酬というものがあります。
信託報酬と実質信託報酬の違いは何のでしょうか。
この信託報酬と実質信託報酬の差に隠れているものはなんなのでしょうか?
信託報酬とは
信託報酬とは投資信託の運用にかかる費用のことで投資してる額に応じて課される手数料みたいなものです。
例えば、1000万円をある投資信託に投資してる場合で、信託報酬0.5%だとすると年間で5万円かかることになります。
(同じ内容であれば)長期で運用する場合は特に信託報酬が低いことが重要視されます。
実質信託報酬ってなに?
信託報酬は運用にかかる費用のことですが、実は信託報酬には全ての費用が含まれているわけではありません。
図のようにファンド・オブ・ファンズの形態をとる投資信託では、組み入れた投資信託売買などの手数料を記載していないため、信託報酬と実質信託報酬に差が出てしまいます。
※ファンド・オブ・ファンズとは複数の投資信託をまとめて一つの投資信託として販売している投資信託です。
例えば、「セゾン資産形成の達人ファンド」という投資信託を見てみる。
https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/derivative/pension/k_96312073.pdf
信託報酬は年0.5724%とありますが、その下に実質的な信託報酬(概算値)年1.35%±0.2%というのがあります。
SBI証券では概要ページで、実質信託報酬の数字を載せてくれていますが、証券会社によっては目論見書を見ないと買いてない場合があります。
必ず目論見書の実質信託報酬を確認しましょう。
実質信託報酬の多い投資信託の特徴
- アクティブ投資信託 売買頻度が多いため
- 新興国株(為替手数料が高くなりがち)
- 純資産の小さい投資信託
実質逆に信託報酬の少ない投資信託の特徴は、インデックス、米国株、純資産の大きい投資信託となります。
信託報酬と実質信託報酬が少ないオススメ投資
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.1728%以内
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.1596%程度
もうこの二つだけでも良いんじゃないかと思うくらい、低い信託報酬を実現してくれています。
米国インデックスならもうこの二つのどちらかでしょうか。
まとめ
米国インデックスしかほぼ買わない僕はもうほとんど関係ないですが、新興国に重きを置いている人には隠れ信託報酬は無視できないのではないでしょうか。
中には信託報酬と実質信託報酬が4倍差が出てしまうものもあるようですので注意してくださいませ。